カメラポジションの基本

PhotoModelerで写真撮影する時の基本を解説します。

1. 一枚の写真から計測

 Aの面が完全な平面であるなら、一枚の写真(P0)から立体測定ができます。このテクニックは、道路上のスリップ痕やトレッドパターンを図面化する時に有効です。(一枚の写真から測定を行うには、コントロール座標データが必要です。くわしくは日本語マニュアルをご覧ください。)





タイヤのスリップ痕の測定画面
(1枚の写真から計測)



2. 立体物を計測

 Aが平面でなかったり、対象物の側面や上面も計測する場合、図のように左右二カ所(P1とP2)から写真撮影を行います。

 (P1)と(P2)の角度は、90度に近いことが理想です。これは最低限の写真枚数で立体計測する場合です。

3. 精度の高い測定値を求める

 より良い測定値を求めるには、中央(P3)からも写真撮影を行います。同一座標が三枚以上の写真によって撮影されている場合の方が測定精度が向上します。

 (P2)と(P3)の角度が45度になるのが理想です。

4. 死角の問題

 死角の問題は、写真計測において極めて重要です。正面に凹凸がある対象物の場合、中央(P3)のカメラポジションが必要となります。

 なぜなら、(P1)から見て、測定点aは(P2)の死角にあり、同様に測定点bは(P1)の死角にあるからです。もし(P3)がなければ、測定点aとbは、それぞれ一枚の写真によってしか撮影されず、良好な測定結果を出すことができません。(P3)を加えると、測定点aは、(P2)と(P3)の二枚の写真で撮影され、測定点bは、(P1)と(P3)で撮影されます。

5. 不適切なカメラポジション

 カメラポジションが不適切な例。(P4)、(P5)、(P6)の角度がほとんど同じであるため、精度の高い測定ができません。この場合でもPhotoModelerは三次元計測を行いますが、正面以外の測定精度はいちじるしく劣るでしょう。

6. 高さを変えて撮影

 水平方向だけでなく、高さを変えて写真を撮る方法も、測定結果の向上につながります。

7. 分割して撮影

 対象物が一枚の写真に収まらない場合、分割して撮影を行います。この場合、a、b、cの三つのセグメントに分割しています。

 各セグメントにおいて、隣接するセグメントに撮影されている部分を重複して撮影することが重要です。

 隣接する部分が重複して撮影されている限り、対象物をいくらでも分割して撮影することができます。

8. 種類の異なるカメラで撮影

 カメラを完全な水平に持って撮影することは不可能です。PhotoModelerでは、斜めの写真や、縦横が混じった写真からでも三次元計測することができます。普通レンズで撮影した写真に、広角レンズや望遠レンズで撮影した写真を混ぜて三次元計測することもできます。